Ubuntu版のVPSでMT5が起動しているか確認する方法|端末のコマンドで起動した時刻まで調べる

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この記事で分かること

Ubuntu(Linux)版のVPS(仮想専用サーバー)で、MT5のEA(自動売買プログラム)を動かしている筆者が、MT5が起動しているかどうかを、VPSの端末(ターミナル)で確かめた方法です。

  • MT5が起動しているかを確かめるコマンド
  • MT5が、いつ起動したのかを調べる方法
  • 筆者の環境で、MT5が「main」という名前で表示されたこと
  • この方法では分からないこと
  • 筆者が確かめていないこと

本記事の方針: 筆者自身の体験と、筆者のVPSで実際に表示された時刻、Ubuntuの一般的なコマンドの使い方だけを書いています。特定のサービスの料金やスペックは扱いません。結果は筆者の環境で2026年10月10日に確かめたもので、ほかの環境でも同じになるとは限りません。

先に結論

筆者の環境では、VPSの端末で次の2つを入力すると、MT5が起動しているかどうかと、いつ起動したのかが分かりました。

  • ps -C main -o lstart,args: MT5が起動していると、起動した時刻つきで、MT5の行が表示されました。
  • uptime -s: VPSが起動した時刻が表示されました。

気をつける点は、MT5の名前です。筆者の環境では、MT5は「terminal64.exe」(MT5の本体のファイル名)ではなく、「main」という名前で表示されました。「terminal64.exe」という名前で探したときは、MT5の行は表示されませんでした。

筆者の環境

  • VPS: シンクラウドデスクトップ for FX(Ubuntu版のスタートアップ。メモリが2GBのプラン)
  • OS: Ubuntu 22.04.4 LTS
  • Wine(Windows用のソフトをUbuntuで動かす仕組み): 9.0
  • 動かしているもの: EAを動かしているMT5をひとつ(EAは1本)
  • 接続に使っているもの: 自宅のWindowsパソコンの「リモートデスクトップ接続」

VPSには、MT5が複数入っています。EAを動かしているのは、そのうちのひとつです。

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なぜ端末で確かめるのか

リモートデスクトップで接続すれば、MT5の画面が出ているかどうかは、目で見て分かります。ただし、画面を見ても、MT5がいつから動いているのかは分かりません。

筆者は、VPSを再起動したあとに、MT5が、筆者が接続する前から立ち上がっていたのかを知りたくて、端末で調べました。起動した時刻が分かれば、接続していないあいだも動いていたのかを、あとから確かめられます。

確かめる手順

  1. VPSにリモートデスクトップで接続する
  2. VPSの中で、端末(ターミナル)を開く
  3. 「ps -C main -o lstart,args」と入力して、Enterキーを押す
  4. 表示された行に「terminal64.exe」が入っているかを見る
  5. 「uptime -s」と入力して、Enterキーを押す

筆者のVPSの端末には、リモートデスクトップ越しに貼り付けができないので、コマンドは手で入力しています。

コマンドの意味

  • ps: 動いているプログラムを表示するコマンドです。
  • -C main: 「main」という名前のプログラムだけを表示します。
  • -o lstart,args: 表示する項目を選びます。「lstart」は起動した時刻、「args」は、プログラムを起動したときの命令の全文です。
  • uptime -s: VPSが起動した時刻を表示します。

表示の見方

  • プログラムの行が表示されて、その行に「terminal64.exe」が入っていれば、MT5は起動しています。行の左側が、MT5が起動した時刻です。
  • 起動した時刻は、英語の曜日、月、日、時刻、年の順に表示されます。
  • 見出しの行だけで、プログラムの行が表示されないときは、「main」という名前のプログラムは動いていません。

MT5は「main」という名前で表示された

MT5の本体のファイル名は「terminal64.exe」です。ところが、「ps -C terminal64.exe -o lstart,comm」と入力したときは、MT5の行は表示されませんでした。このとき、MT5の画面は出ていて、EAと「アルゴリズム取引」は有効だったので、MT5が止まっていたわけではありません。

動いているプログラムの一覧には、「main」という名前のプログラムがありました。「ps -C main -o lstart,args」と入力すると、その行に「terminal64.exe」が入っていたので、これがMT5だと分かりました。

筆者は、メモリを多く使っているプログラムの名前を、10分ごとにファイルに記録しています。その記録のなかでも、MT5は「main」という名前で入っていました。

なぜ「main」という名前になるのかは、筆者には分かりません。ほかの環境でも同じ名前になるかどうかも、確かめていません。名前が違う場合は、次の節の一覧から探すことになります。

動いているプログラムを一覧で見る

「ps -eo lstart,rss,comm –sort=rss」と入力すると、動いているプログラムが、起動した時刻とメモリの使用量つきで、メモリの少ない順に表示されます。メモリを多く使っているプログラムは、下のほうに出ます。

  • -e: 全てのプログラムを表示します。
  • rss: そのプログラムが使っているメモリの量です。
  • comm: プログラムの名前です。
  • –sort=rss: メモリの量の順に並べます。

筆者は、MT5のほかに、デスクトップの画面のプログラム(gnome-shell)と、Wineのプログラム(wineserver)の起動した時刻も、この一覧で調べました。

起動した時刻から分かること

筆者が2026年10月10日に、VPSを再起動して調べた結果です。リモートデスクトップを切ってから、VPSパネル(契約しているVPSを管理する画面)の「再起動」を押し、しばらく接続しないでおきました。

時刻 できごと 調べた方法
12時46分 VPSパネルで「再起動」を押した 筆者の操作
12時47分23秒 VPSが起動した uptime -s
12時47分47秒 デスクトップの画面のプログラムが起動した ps
12時47分53秒 Wineのプログラムが起動した ps
12時48分01秒 MT5が起動した ps
13時11分 筆者が接続した 筆者の操作

MT5は、VPSが起動してから約40秒で立ち上がっていて、筆者が接続する約23分前から動いていました。接続したときの画面を見るだけでは分からなかったことが、起動した時刻を並べると分かりました。

このときの再起動の記録と、MT5を自動で立ち上げる設定は、次の記事にまとめています。

この方法では分からないこと

  • EAが動いているかどうか: 端末で分かるのは、MT5というプログラムが起動していることだけです。EAがチャートに入っているか、「アルゴリズム取引」が有効かは、MT5の画面で見ます。
  • MT5が止まっていた場合に、いつ止まったのか: 表示されるのは、今動いているプログラムだけです。止まった時刻は、このコマンドでは分かりません。
  • 接続しないで確かめること: この記事のコマンドは、VPSに接続して入力します。筆者は、ふだんは、スマホのMT5アプリでポジションと取引の履歴を見ています。

EAが動いているかどうかの見方は、次の記事にまとめています。

接続していないあいだの様子を残したいときは、定期的に記録する方法があります。筆者は、メモリの使用量と、メモリを多く使っているプログラムの名前を、10分ごとに記録しています。上の再起動のときは、接続する前の13時00分と13時10分の記録にも、MT5が入っていました。記録のしかたは、次の記事にまとめています。

筆者が確かめていないこと

  • MT5が起動していないときの表示: 筆者は、MT5が起動していない状態で、この記事のコマンドを試したことはありません。
  • MT5を複数、同時に起動しているときの表示: 筆者のVPSにはMT5が複数入っていますが、「main」の行が複数出るのか、どれがどのMT5かを見分けられるのかは、確かめていません。
  • 「main」以外の名前になる環境: ほかのVPSや、ほかのバージョンのWineで、MT5がどの名前で表示されるかは、確かめていません。
  • リモートデスクトップ以外の方法で入力すること: 筆者は、リモートデスクトップで接続して、VPSの中の端末に入力しました。ほかの方法は、確かめていません。
  • Windows版のVPS: 筆者が使っているのはUbuntu版です。Windows版での確かめ方は、この記事では扱っていません。

まとめ

筆者の環境(Ubuntu版のVPS)では、端末で「ps -C main -o lstart,args」と入力すると、MT5が起動しているかどうかと、起動した時刻が分かりました。MT5は「terminal64.exe」ではなく「main」という名前で表示されたので、その名前で探す必要がありました。「uptime -s」で分かるVPSの起動した時刻と並べると、MT5が、筆者が接続する前から動いていたことも分かりました。

Ubuntu版にMT5を入れた手順と、筆者が使っているVPSの感想は、次の記事にまとめています。

ご注意: 本記事は筆者の個人的な体験にもとづくもので、投資の勧誘や、特定のEA・運用方法の有効性を保証するものではありません。投資の判断は、ご自身の責任で行ってください。

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