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この記事で分かること
Ubuntu(Linux)版のVPS(仮想専用サーバー)で、MT5のEA(自動売買プログラム)を動かしている筆者が、VPSを3回再起動して、MT5が自動で立ち上がるかを確かめた記録です。
- 何も設定していないとき、再起動のあとにMT5がどうなったか
- MT5を自動起動に登録した設定の手順
- 登録したあとの再起動で、MT5とEAがどうなったか
- 接続しないで待ったときに、MT5が立ち上がっていたかを確かめた方法
- 筆者が確かめていないこと
本記事の方針: 筆者自身の体験と、筆者のVPSで実際に表示された時刻と数字、Ubuntuの一般的なコマンドの使い方だけを書いています。特定のサービスの料金やスペックは扱いません。結果は筆者の環境で2026年10月10日に確かめたもので、ほかの環境でも同じになるとは限りません。
先に結論
筆者の環境では、何も設定していない状態でVPSを再起動すると、MT5は自動では立ち上がりませんでした。MT5を「自動起動するアプリケーション」に登録したあとは、再起動のたびに、MT5が自動で立ち上がりました。
- 登録する前: 再起動のあとに接続すると、MT5は立ち上がっていませんでした。デスクトップのアイコンから起動すると、チャートとEAは、再起動の前と同じ状態で開きました。
- 登録したあと: 再起動のあとに接続すると、何も操作しないうちに、MT5が立ち上がっていて、EAは動いている状態でした。
- 接続しないで待ったとき: 再起動のあと、約25分のあいだ接続しないでおきました。あとで時刻を調べると、MT5は、VPSが起動してから1分たたないうちに立ち上がっていました。
つまり、筆者の環境では、登録したあとは、筆者が接続しなくても、MT5が立ち上がります。ただし、これは筆者のひとつの環境で、1日のうちに3回確かめた結果です。
筆者の環境
- VPS: シンクラウドデスクトップ for FX(Ubuntu版のスタートアップ。メモリが2GBのプラン)
- OS: Ubuntu 22.04.4 LTS
- Wine(Windows用のソフトをUbuntuで動かす仕組み): 9.0
- 動かしているもの: EAを動かしているMT5をひとつ(EAは1本)
- 接続に使っているもの: 自宅のWindowsパソコンの「リモートデスクトップ接続」
VPSには、MT5が複数入っています。EAを動かしているのは、そのうちのひとつです。
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再起動のしかた
再起動は、3回とも、VPSパネル(契約しているVPSを管理する画面)の「再起動」というボタンで行いました。ボタンを押したあとに、確認の画面は出ませんでした。
確かめたのは2026年10月10日の土曜日で、相場が閉まっている日です。再起動の前に、MT5を閉じる操作や、EAの設定を保存する操作は、していません。MT5を開いたまま、再起動しました。
1回目: 登録する前は、自動では立ち上がらなかった
再起動の前に、「自動起動するアプリケーション」(ログインしたときに自動で起動するアプリを登録する画面)を開きました。登録されていたのは「SSH 鍵エージェント」だけで、MT5は入っていませんでした。
8時43分に「再起動」を押し、8時46分にリモートデスクトップで接続できました。接続すると、MT5は立ち上がっていませんでした。
デスクトップのアイコンからMT5を起動すると、次のとおりでした。
- チャートは、再起動の前と同じものが開いた
- チャートの右上に、EAの名前と帽子のマークが出ていた
- 「アルゴリズム取引」のボタンは、有効(緑)のままだった
EAをチャートに入れ直す必要は、ありませんでした。ただし、筆者がMT5を起動するまでのあいだ、EAは動いていなかったことになります。
MT5を自動起動に登録する設定
筆者が行った設定の手順です。
- VPSにリモートデスクトップで接続する
- アプリの一覧から「自動起動するアプリケーション」を開く
- デスクトップにあるMT5のアイコンを、「自動起動するアプリケーション」の一覧の上にドラッグする
- 一覧に、MT5の行が増えたことを確かめる
登録したあとの一覧は、「SSH 鍵エージェント」とMT5の2行になりました。
MT5が複数入っている場合は、EAを動かしているMT5のアイコンを選びます。筆者は、1回目の再起動のあとに、EAを動かしていないほうのMT5を先に開いてしまいました。
2回目: 登録したあとは、自動で立ち上がった
8時53分に「再起動」を押し、8時54分に接続できました。何も操作しないうちに、MT5が立ち上がっていて、チャート、EA、「アルゴリズム取引」の有効の状態は、元どおりでした。
ただし、このときは、ボタンを押してから1分ほどで接続しています。MT5が、接続する前から立ち上がっていたのか、接続したときに立ち上がったのかは、この時点では分かりませんでした。ふだんは、VPSに接続しないまま動かしているので、ここは確かめておきたい点でした。
3回目: 接続しないで待ってから確かめた
リモートデスクトップを切ってから、12時46分に「再起動」を押し、13時11分まで、VPSに接続しないでおきました。
13時11分に接続すると、MT5は立ち上がっていて、EAと「アルゴリズム取引」は、どちらも有効でした。
起動した時刻を調べる
MT5が、いつ立ち上がったのかを、VPSの端末(ターミナル)で調べました。筆者のVPSの端末には、リモートデスクトップ越しに貼り付けができないので、手で入力しています。
- 「uptime -s」と入力して、Enterキーを押す(VPSが起動した時刻が表示される)
- 「ps -eo lstart,rss,comm –sort=rss」と入力して、Enterキーを押す(動いているプログラムが、起動した時刻とメモリの使用量つきで、メモリの少ない順に表示される)
筆者の環境では、MT5は「main」という名前で表示されました。「ps -C main -o lstart,args」と入力すると、その行に「terminal64.exe」(MT5の本体のファイル名)が入っていたので、MT5だと分かりました。「ps -C terminal64.exe -o lstart,comm」では、何も表示されませんでした。
コマンドの意味と、表示の見方は、次の記事にまとめています。
調べた結果
| 時刻 | できごと |
|---|---|
| 12時46分 | VPSパネルで「再起動」を押した |
| 12時47分23秒 | VPSが起動した |
| 12時47分47秒 | デスクトップの画面のプログラムが起動した |
| 12時47分53秒 | Wineのプログラムが起動した |
| 12時48分01秒 | MT5が起動した |
| 13時11分 | 筆者が接続した |
MT5は、VPSが起動してから約40秒で立ち上がっていて、筆者が接続する約23分前から動いていました。「自動起動するアプリケーション」は、ログインしたときに動く仕組みですが、13時00分の記録には「1 user」(ログインしているユーザーが1人)と表示されていて、筆者が接続する前から、デスクトップにログインした状態になっていました。
筆者は、メモリの使用量を10分ごとに記録しています。接続する前の13時00分と13時10分の記録にも、MT5が、メモリを多く使っているプログラムとして入っていました。13時10分の記録では、メモリの使用は898MiB、使える残りは829MiBでした。メモリの記録のしかたは、次の記事にまとめています。
筆者が確かめていないこと
- 再起動のあとに、EAが実際に注文を出すところ: 確かめた日は、相場が閉まっている土曜日です。EAと「アルゴリズム取引」が有効であることは見ましたが、注文が出るところまでは見ていません。
- VPSパネルの「再起動」以外の再起動: 筆者が自分でボタンを押した再起動だけを確かめました。それ以外の理由でVPSが再起動した場合は、確かめていません。
- MT5を開いたまま再起動することの影響: 筆者は、MT5を閉じずに3回再起動して、チャートとEAの状態は変わりませんでした。どの場合でも問題が起きない、とは言えません。
- ポジションを持っているときの再起動: この記事では扱っていません。
- Windows版のVPS: 筆者が使っているのはUbuntu版です。Windows版での設定は、確かめていません。
- 別の日の再起動: 同じ日のうちに3回確かめただけです。別の日にも同じになるかは、まだ見ていません。
再起動のあとが不安な人へ
EAをVPSで動かしていると、VPSが再起動したあとに、EAが止まったままにならないかが気になります。筆者の場合、登録する前は、再起動のあとにMT5が立ち上がらず、筆者が接続して起動するまで、EAは動いていませんでした。
自分のVPSでどうなるかは、相場が閉まっている日に、一度、再起動して確かめておくと分かります。EAが動いているかどうかの見方は、次の記事にまとめています。
筆者が使っているVPSの感想と、実際の支払額は、次の記事に書いています。
まとめ
筆者の環境(Ubuntu版のVPS)では、何も設定していないと、再起動のあとにMT5は自動では立ち上がりませんでした。MT5のアイコンを「自動起動するアプリケーション」に登録したあとは、再起動のあと、筆者が接続しなくても、VPSが起動してから約40秒でMT5が立ち上がり、EAは有効の状態でした。筆者のひとつの環境で、1日に3回確かめた結果である点は、ふまえて読んでください。
Ubuntu版にMT5を入れた手順と、リモートデスクトップでの接続のしかたは、次の記事にまとめています。
ご注意: 本記事は筆者の個人的な体験にもとづくもので、投資の勧誘や、特定のEA・運用方法の有効性を保証するものではありません。投資の判断は、ご自身の責任で行ってください。


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